私は長い間、広告業界で働いていました。
クライアントの思いとか願いをじっくりと聞いて、『こうなれたらいいですね』をプランニングする仕事です。もちろん、最後は広告を作るのが仕事・・・のはずですが、その仕事の中から培ったものがあります。
うまくいくか、いかないかは、そのプロジェクトに関わるチームが良い関係であるかが鍵となることです。
良い関係というのは“仲良しこよし”ではありません。
開発やクリエイター、営業、経理担当、みんな違っていいんです。
パソコンが個々の役割を果たしながらも、全体としてひとつのシステムになっているような状態です。その経験が今の仕事のベースになっています。
社会情勢が激しく変化する時代、正解のない時代の中に私たちはいます。新しい知識、情報、技術が、さらに複雑化して、個人一人で対応できる時代ではありません。
どんなに勉強しても、どんなに知識をため込んでも、それだけで解決できる時代ではありません。まさにコロナがそうでした。
だからこそ、何か問題や課題があっても、ひとりで解決を図ろう、誰かヒーローに頼ろう、その発想自体が時代に追い付かなくなっています。
他の人の持っている知識や情報、思考をどう集めて、使いこなしていくか、共有していくか、その力が求められています。
脳は、質問をすることによって動き出す機械です。より、新鮮で、刺激的な質問をすればするほど脳は活性化します。
皆様のチームの中で、問いかけ、振り返る、学習する、習慣づくりのために私がお役に立てたら幸いです。
それぞれの力を最大限に引き出し、この時代を皆で生き抜きましょう。

コーチザビジョン
井上野乃花